コンプティークの俺つばSSの感想と鳳兄妹のこと

*ネタバレ注意!

コンプティーク 2009年 07月号 [雑誌]

コンプティーク 2009年 07月号 [雑誌]

鳴エンド後のSSを再読してて気づいたことをメモるついでに感想など。
あとがきで王さんも触れてましたけど、隼人が鳴のこと好きすぎてにやにや。ツンデレのデレ分が多くて大変に甘かった…。特に癖についてのところが鳴のことよく見てるんだなーっていうのが伝わってきてすごく良かったです。ほんとご馳走様でした。下関係のネタからはいったりオチが相変わらずひどかったりで、短くても3章らしさが詰まってて楽しかったー。

かーくんがシスコンとはいえずっと離れて暮らしてる鳴の好みのタイプを把握してる*1のがちょっと不思議だったんですが、今回ののSS読み返してたらなんか納得してしまった。きっとかーくんは妹が父親と作業着の記憶を大事に思っていることを知ってたんだろうなあ。かーくんは妹が父親の利益の踏み台にされることから守るだけじゃなくて、妹の父親に対する信頼も守ろうとしてたんだ…。すげー良いお兄ちゃんだよもう。泣けすぎる。
ヨージは妹のために病んでしまったんだろうけど、かーくんは逆に妹のために病みきれなかったんだろうかと思うと切ない。そう考えると、伽楼羅がいなくなっても鳴ルートでだけキレないところは、シスコンに笑えるだけじゃなくてすごくしんみりする。かーくん自身は家族というものに希望なんて持ってないだろうに、妹には幸せな家庭を持ってほしいと思ってるんだろうか。ナプキンの絵を十年後の披露宴や二次会なんかの資金にしろっていうのも、お詫びだとか言ってるけど、要は「うちの妹と結婚しろ」ってことだと思うし。鳴ルートで結婚に関するもの*2がわりと出てくる(ように思える)のは、鳳家の事情を考えるとけっこうしっくりくるなあなんて。
今まで『鳳さん家の家庭の事情』『冠を脱いだ皇帝と永遠のフレイムバーズ』を繰り返しプレイして、妹に怒られれるようなことわざわざ言ってるよこの人…絶対ねこパンチ入れられて喜んでるよ、とか妄想想像しては笑ってたけど、当分はしんみりした気分になりそうだ…。

それにしてもかーくんとるーは並ぶと髪の色目の色がお揃いで、あー兄妹なんだなーって感じがかわいくてとても和む。

*1:初めから似合いのつがいだと思ってたという発言

*2:「プロポーズですか?」とか「ずっと一緒」とか