装甲悪鬼村正の徒然

*18禁注意
装甲悪鬼村正 通常版
いきなり今やらなければと気が急いたので買いました。現在一周目の一条さんルート序盤。寄り道してルート入れないBADも見ました。
面白くてやめどころが分かりません。説明の鬼かと思うようなみっしりと書き込まれたテキストの洪水におぼれるのがすごく気持ちがいいです。ともすれば説明臭くなりそうな情報量過多の場面も、うまくコメディを織り込んで楽々と読ませてしまうのは本当にすごい。でも長い。貧弱PCのせいで余計長く感じる。
癖というよりアクが強いキャラにエグい展開と、口の中が渋くなりそうな取り合わせなのに、妙にスカッとして感じられるのが不思議。みんなゆがみを抱えつつも一本芯が通ったキャラクタばかりだからそう感じるのかなあ。今のところ一番好きなのは主人公の湊斗さん。カロリーメイト差し入れしたい。ヒロインは香奈枝さんと茶々丸が気になります。一見陽性気質で手に負えなさそうなところにわくわくする。
以下ルート入りのためのフラグ立てと関係性についての垂れ流しネタバレ注意
雄飛小夏以降特に好きなカップリングがいないのはなぜだろうと考えていて、それは『主人公―ヒロイン』のような男女の関係性よりも、個としてのあり方の方がより強く感じられるからではないかと思った。
“関係を結ぶイベント=高感度up=死亡フラグ”という前提があるため、関係が強まれば強まるほどルート入りからは遠ざかる。ゆえにルートに入るためには関係性を強めてはならず、ルート突入後に共通ルートを振り返れば『関係性<個』という印象を抱く。
一条ルートの一条は、主人公からしてみれば消極的に選んだ人物であり、ルートの入り口に立った時点ではまだヒロインとはいえないように思える。これは香奈枝の場合も同様。
実際共通ルートでは一条も香奈枝も主人公と真に関係を結びたいと思っているようには見えない。前者は一方的な憧れを抱いているだけで本当の景明は見えてはおらず、後者は(まだルートに入っていないから分からないが)何か心算があって近づいているようにしか思えないからだ。
共通ルートで香奈枝を殺すシーンはとても短いけれど、関係性の萌芽がみえてひどく切ない。