志村志保子「女の子の食卓」(1)

女の子の食卓 1 (りぼんマスコットコミックス)

女の子の食卓 1 (りぼんマスコットコミックス)

世界で 2人しか
知らないこと ですが
日常の淡々として短いながらも構成の見事なエピソードが、ちょっとづつつながりながら展開していく。食べ物はテーマではなくそれぞれの話のアクセントといった感じ。
はてな望月花梨を検索してたら、並べて語っている方が多く、興味がわいたので買ってみました。望月花梨よりおねえさんぽいと書かれている方がいましたが、読んでみて納得。あと、食べ物が一杯出てくるので何となく江國香織作品を連想しました。過剰に期待しすぎて、期待より面白くなかったと勝手にがっかりすることが多いのですが、この作品は期待以上で満足です。アイスの話の最後のページを読んで、『あ、この作品は安心して読める』と思いました。12ページなのに凄すぎる。
好きな話は「ポケットの中のミントガム」「日曜日のお茶会マカロン」「紘也君の洗ったいちご」「えっちゃんのママのバジリコ・スパ」。特にバジリコ・スパでは主人公と一緒のところで思わず泣いてしまいました。