スピカ 3月号

お品書きはDark Seed、あんだろ、続・ご主人様〜です。ネタばれですので見たい方だけどーぞ。
Dark Seed
少しずつ紐解かれてゆく物語世界に、読んでる間中わくわくしっぱなしでした。まだ今月も舞台説明がほとんどですが、登場人物たちの背景がちょっと明かされたり、彼らがだんだんと鮮明に動き出していく様子が楽しかったのでオールオッケーです。女の子の制服もパンツなのが良かったなぁ。私もああいうのが着たかった。
セレストにはついつい感情移入しつつ読んでしまいますねー。私も彼女くらいの歳のころ、似たような感情を抱いてました。自由への渇望とか、過剰なくらいの潔癖さとか。眼鏡少年ケリーが以外に喰えない性格だったのが面白く、今後どんな風に絡んでくるのかすごく楽しみ!個人的に気になってたヴィンセントさんもセレスト関連のほかにも関わってきそうなのでますます楽しみだー。


Under the Rose
望んで籠の中で暮らしたがる小鳥とは誰のことでしょうか。アンナ、レイチェル、ウィル自身。色んな意味にとれるので、今月一番印象深いセリフでした。レイチェルさん、前の話の終わりでは怒鳴り込みそうな勢いだったのに、本人を目の前にするとたちまちその勢いがなくなっていく様子がリアルでなんだか痛々しい。羞恥心から思わず口篭るレイチェルとは反対に、動揺ひとつしないウィリアムが対照的で、どちらが年上か分からないです。「そんなことするはずがない」のセリフはレイチェル自身が以前ウィルに言った言葉なきがします。自分が言ったことをそのまま返されたら何も反論できなくてあたりまえですよね。知能犯だ…。『僕より先に貴女の花を散らした男』というのは前の教え子のことなんでしょうか?妙にぎくしゃくした関係の弟だったりってこともありそうで怖いです。ますますドロドロ展開になってしまう。
本気で逃げようと思えば逃げ出せるのに、周りの事情に絡めとられて身動きが取れない様子はますますジェルミとダブるなぁ。いつまでこの暗黒鬱展開が続くんでしょうか。私は平気ですけど、リタイアしたくなる人がそろそろ出そうな予感(苦笑)


続・ご主人様に甘いりんごのお菓子
答えを出すのを先送りにしてしまったのがちょっと残念でした。まあ、まだまだこのシリーズは続くよーという控えめなお知らせとも取れるので嬉しいんですけど。だいたいアップルビーもジョシュア様も鈍いから、自分の気持ちと向き合うまでもう少し猶予が必要なんでしょうね。そういう意味では正しい展開ともいえるかもしれないです。
自分のことを本気で心配してくれるアップルビーを見るジョシュア様が嬉しそうだなー。執事さんは心配しつつも結局ジョシュア様の言うことをききそうだけど、彼女は心配だからこそ言うことをきかない。同じようで違う、この小さな違いが嬉しいんでしょう。相変わらず2人同時に「あの」って言っているのがほんとう微笑ましい。無意識に引き止めたがって唐突に帽子の話をしたり、思わず手を掴んだりしているのは、少しづつでも着実に距離が近づいていることを表しているようで、読んでるこちらはニヤニヤしっぱなしでした。ほんと面白かったー。また載ってくれることを願っております。


次号予告
来月もあんだろ載るみたいでびっくりしました。でも小出しにされるよりはどかっと読みたいので、隔月のがいいなぁ。あと高野宮子さんの連載が!わーい♪楽しみが減らなくてよかったです。