スピカ 5月号

とりあえずあんだろのみ。ネタばれですので読みたい方だけ続きからどーぞ。
Under the Rose
表紙の絵が素晴らしく綺麗でうっとり。アナログっぽいけどデジタルで描いたみたいですね。二人ともどことなく虚ろな表情(特に目)で、よーく内容を表している感じ。レイチェルさんは髪おろしてると妖艶だなー。きっちりまとめてるのも隙がなくてかえって色っぽいですが、妖艶という感じではないので。
グレグが訪ねて来たときとか海綿のことがばれたときの様子から、レイチェルさんの強気は細い糸のようなものなんだなぁと改めて実感。張り詰めているだけで精一杯だから、予想外のことですぐに撓んだりぷつりと切れてしまう。それにしても神を憎む表情は壮絶に綺麗ですねー。怒りやうんざりしたといった表情がかける方は本当にプロフェッショナルだと思います。冬の物語もライナスのうんざり顔満載で大好き。
レイチェルさんが本心では神を憎んでいる(ウィル談)というのが気になりました。聖職者の娘だと人より数倍宗教に縛られていると思うので、深層心理でそのように思っていてもおかしくないなぁと。
ウィルの企みは正直うまく運ぶとは思えません。自分が父親似だからといって子供もそうなると考えるのは短絡的でしょう。まあそうじゃなかった場合も考えてはいそうですけどね。それに早産にするというのも、父親が医師なだけにそううまくはいかないと思います。あと、ウィルがレイチェルを陵辱する理由はわかったんですが、それを手段にしてどうロウランドを壊すのかがいまいち読めない。今更また愛人が増えたくらいで壊れるものなのでしょうか。アンナさんを崖っぷちに追い詰めたいにしても決定打にかけると思いますし。
レイチェルさんは穢れていると思っているからだが白く描かれていて、逆に清廉な印象*1を受けました。そしてミュシャっぽいと思ったのはなぜなんでしょう。アンナさんが会ってた人は家族っぽいなと思ってたんですが、今そう書くと嘘くさくなっちゃいますね…。

*1:船戸さんの意図はわかりませんが