スピカ 6月号

感想はあんだろのみです。いつものように続きからどうぞ。
Under the Rose
扉絵のアンナさんを見てふと思ったんですが、寝るときに髪を一本の三つ編みにするのってどの地域でどの時代に行われてたんでしょうか。調べようとまでは思わないんですけどちょっと気になりました。
アンナさん兄がミス・ガヴァネスと言った時にレイチェルさんが何に対してはっとしていたのかいまいちわかりませんでした。ズームアップしてもよく分からないし。足元がどうかしたんでしょうか。分かった方がいらっしゃいましたら教えてくださいませ。
兄の目的はまぁ予想通りといいますか。アンナさんがお嫁に行ってからも実家は衰退する一方だったみたいですね。悪い影響っていうのは子供に取り入って自分の味方につけることを言ってるんだろうなぁ。でもそこまで頑なに実家の援助を拒むのは、今までさんざん援助したのにという呆れと軽蔑の念からなのか、他に理由があるからなのか。実家もロウランドもアンナさんの拠り所ではないみたいで、彼女が生きるのは何のため、何があるからなのかが気になります。やっぱり伯爵?それとも貴族の妻としての義務?
共同経営者とか貴族の妻としての義務とかさらっと言ってしまうアンナさんの理性的論理的な感じが好きです。ここの夫婦は旦那の方が感情的で、一般論とは逆な感じ。すべての女が母性と愛情を初めから無条件に持ち合わせているわけではない、というのを読んで、パンダの話を思い出しました。パンダは自分が生んだ赤ん坊の泣き声におびえて育児放棄したりするみたいですよ。数が減ったのはそのせいもあるとか。それにしてもアンナさんの子供嫌いっぷりがあそこまでとは思いませんでした。アルの歪みようが以前から気になっていたんですが、母親にあそこまで拒絶されたことも一因ぽいですね。あの女好きも伯爵の影響もあるんでしょうが、むしろ母親に拒絶されたという幼児体験からきてるんじゃないかと思いました。
指輪のシーン。アンナさんは部屋でじっとしてるイメージが強かったのでぎょっとしました。意外と行動的なんだなぁ。そういう行動をとるくらい結婚が嫌だったのに、今は伯爵に好意*1を抱いているようなのは、どういう心境の変化があったのかしら。昔話の中で少し明らかになるんじゃないかと期待してみます。
レイチェルさんの出しゃばりようにハラハラしてしまいます。わりとリベラルな家庭で育ったのかもしれないですけど、あれはちょっといただけないんじゃないの、と思うことがしばしば。

*1:というか恋心?