サラ・ウォーターズ「半身」

半身 (創元推理文庫)

半身 (創元推理文庫)

「次にお嬢様が眠れない夜には、
わたしたちのことを考えてくださいますか」
面白かった、のですが期待していたよりは心に響くものがありませんでした。ミステリだと思って読んだのが失敗だった気がします。重苦しくて救われないような雰囲気は好きだったのですが・・・。こればかりは個人の嗜好の問題なのでどうしようもないですね。なので↑の引用も印象に残ったものというよりは、何となくで選んでしまいました。テキトーですみません。
この本は確か一昨年のこのミスの海外部門で1位だったものだと思います。それがきっかけで手に取ったくせに、前述のようにこの本とはミステリという先入観無しで出会いたかったと思ってしまいました。その方がもっとだまされた感があって楽しめたような気がします。あくまでも個人的にですが。ミステリだと思うとどうしてもまっさらな気持ちで読み進められないんですよね。ああもったいなかった。まあミステリと銘打った方が売れるのでしょうがない事なのかもしれないですけれど。
意識していたわけではないのにこの本にも百合要素があって少々びっくりしました。なんだか着々と本棚に百合モノが増えていってる気が。これで無意識に収集しちゃってるところがすごいです。こんどいくつあるのか数えてみようかしら。