時をかける少女

http://video.google.com/videoplay?docid=4412323673109785775
ずっと見たくて見たくてしょうがなかった!
私の住んでるところでは上映してなかったのでDVDで見るかと諦めてたんですが、
近くのミニシアター系映画館でも上映することになったので一人で見てきました。


話題になった映画だから見る人多いんだろうなぁと思ってたのに、
始まってみたら私一人でびっくり。
実は、映画館で一人きりというのに憧れてたので嬉しかったです。
真ん中の席に前の人の背の高さを気にせずすわり、
ちゃっかり持ち込んでた食べ物を音も気にせず食べたり、、
人目を気にすることなく笑ったり泣いたり突っ込みをいれたり。
すごく楽しめたのはこの状況のせいもあるはず。


ポスターの青空のように最初から最後まで爽やかな映画でした!
夏に見たかったなー。DVD予約したし夏に見よう!
最初はあまりの爽やかさに圧倒されてなかなか感情移入できなかったけど、
元気少女の真琴に引っ張られて、いつの間にかひきこまれてました。
女子高出身の私には体験できなかった世界がすごく眩しくて、少し羨ましい。*1
アニメ映画というだけで敬遠されてしまうのはすごく勿体ないなぁ。
アニメというよりまず映画として評価できると思います。
DVD届いたら友達にも布教しよう。


以下全力でネタバレ。見てない人はスルーでどーぞ!


とりあえず千昭はずるいと思うよ!(笑)
帰りがたくて残ってたとはいえ、最終的には去るつもりなのに告白はずるい!
それまでずっとおバカな男子高校生だったのに、
正体ばらしてから突然かっこよくなるのもずるい!
振り回された真琴が気の毒…でもお互い様といえばお互い様ですね。


戻っても戻っても告白されて、結局もっと前に戻った時に
あの時間はどうなったのだろう、と寂しさみたいなものを感じました。
タイムリープ中のあの空間のなかに迷子みたいに留まってるんだろうか。
ぽつんと取り残された受け止められなかった思いがかわいそうだと思うと同時に、
思い出ってそんなものなのかもしれないとも考えました。
共有された出来事でもひとりひとり意味合いが違うみたいに。


途中まで色々考えながら見てたんですが、終盤からはもう展開を追うだけで精一杯。
挿入歌が流れて真琴が最後のタイムリープをする場面が、
自分のなかで最高潮に盛り上がった瞬間でした。
主題歌も好きですが、この挿入歌がすごく好きです。*2
別れる時の「未来で待ってる」ってすごく逆説的で、余計に切ない。
叶わないだろう約束だってことはわかっているのに約束して、
この先も叶うことを願い続けていくんだろうなと思ったら、
古い写真の中の二人の姿とダブった。


原作(原案?)の小説を読んだのがもう10年以上前なので、
新鮮な気持ちで細田版ときかけを楽しめました。
なにせ憶えてたのは「ラベンダーの香り」「理科室」「芳山さんと深町くん」という…
こういう時の自分の記憶力の悪さはすごくありがたい。
でもしっかりこれらも出てきてたので、それはそれで嬉しく懐かしかった。
出会った二人が別れるのもおんなじだなー。


ひと夏の思い出はやっぱり別れがつきもの。という映画でした。
最初に青空のようなと言ったけれど、見終わったあとは夕空が印象に残りました。
独り占めした映画館でこの映画を見れてしあわせです。

時をかける少女 限定版 [DVD]

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*1:女子高に行った事自体は後悔してません!むしろ行ってよかった。

*2:DLした着うたフル聞くたびに今でも泣いてしまう。これはどっち視点の曲なんだろう。一人称は僕だけどどっちにもとれる。