コードギアスstage13「シャーリーと銃口」

年末からじわじわきていたコードギアスに本格的にはまってます。一年前は1つもアニメ見ていなかったというのに…。CLAMP+ロボットでレイアースが懐かしくなってつい、というかんじです。レイアースとは似ても似つかないですが、これぞエンターテインメントだ!ってかんじに盛りだくさんで毎週おなかがいっぱいです。楽しい!


感想をどこかに吐き出さないと辛くなってきたので書きます。
備忘録のつもりで気楽に。基本適当です。


全力でネタバレですので、続きからどうぞ。


■冒頭のお葬式
シャーリー母の「もう埋めないであげて」が辛かった。
先週のシャーリーの涙も含めてそれまで客観的に見てたのに、
この台詞だけで一気に感情移入してしまった。泣いたよ。


いろんな感想見てたらスザク空気読めと言ってる人が多かったんですが、
私はその前のリヴァルの掲示板発言にびっくりしてあまり気にならなかった。
「リヴァルお前2ちゃんねらーだったのかよ」と。
会長が漢前でかっこいいなー。いやむしろ姐御か。
彼女がこういう人になった経緯もこの先見られるのかな。


スザクの結果より過程発言で自分の行動を悔やむシャーリー。
ここが一番納得いかないんですよね。
そもそも父親が死んだのに母親ほったらかして
ルルーシュとの待ち合わせ場所に来てるのも、おいおい!なのに、
『お父さんが死んじゃったの→抱きつく』
ならともかく
『死んじゃったの→助けて→抱きつく→キス』
という展開がよくわからない。
成田よりルルのが大事発言から彼女が恋に生きているのはわかるんですが、
同情を買ってキスを請うという行動をするほど
強かな子には見えなかったからよけいにひっかかりました。
なので父親の死に絡んだ一連の出来事は、
シャーリーが「結果よりも過程」重視なキャラクターだと明確にするための
壮大な前振りのような気がして、どうも素直に楽しめなかった。
なんか長々とぐだぐだ言ってますが、
要するにシャーリーの脚本上での扱われ方に疑問をもったと言いたかったんです。


泣きながら去っていくシャーリーを追いかけないルルーシュ
思わず「追いかけろよ!」と言ってしまいました。
C.C.にも言われてましたけど、モテ設定なのに甲斐性がないのは
さすが童貞坊やというかなんというか。
この二人の関係は悲劇にしか向かわないと思うんですが、
最後に決別する時、ルルーシュからキスしてギアスをかけるような展開だったらいいなぁ。
それくらいの甲斐性は見せて欲しいと思います。主人公なんだから。




■C.C.の叱咤
12話で視聴者が抱いたであろう思いを直球でがんがんぶつけるC.C.。
こういう容赦のない展開大好きです。
ルルーシュ本人に言ってやりたいことをC.C.が代弁してくれたのですっきり!
このやり取りのおかげでこの先も安心して見れそうだと思いました。
あくまでも主人公にとってのあまりのご都合展開にはならなそうだ、という意味で。


修羅の道を行くと言ったのはいいけど、こんなにも早く決断を迫られるとは
ルルーシュ本人も思っていなかったんだろうなぁ。
そこが彼の甘さだと思うんですが、それが彼の人間らしさであり魅力だと思う。


「私を失望させるな」と言われた時のルルーシュが泣きそうな顔になってる…。
父親である皇帝に役立たずであると判断されて、
単なる取引の材料にされたことが相当トラウマなんだろうなー。
こんな辛そうな表情初めてみたからすごく印象に残りました。




■覚悟したゼロと迷うカレン
先週は今更迷うなんて甘い!と思ったんですけど、
よく考えてみたら迷うのもしょうがないかなーと思うようになりました。
そもそも二人の行動原理は「家族が幸せに暮らせる世界をつくる」*1なので、
その願いの為に家族を失った人がいるという現実を突きつけられるのは
かなり痛いことだと思います。
自分の家族の幸せの為に人の家族を犠牲にしていいわけないですしね。
まして見知らぬ人ならともかくよく知っている友達ならなおさら。


「流した血を無駄にしないためにも新たな血を流す」
いいことなのか悪いことなのかわからないけど、
この論理を支えにして戦っている人は過去も今も沢山いるんでしょう。
正義を言い訳にできなくなったら、正しくなるよう願い進むしかないのかなぁ。
ちょっとパンプキンシザーズを思い出しました。


「あなたと供に」のあと絶対にやり笑いがくるぞくるぞーと思ってたのに、
口角を上げることなくルルーシュの声で「ありがとう」ときたものだからびっくりしました。
このシーンすごく好きだ。こういう期待の裏切られ方はいいなぁ。
まだ甘いのかもしれないけど、ルルーシュのこういう人間味のあるところは好感が持てる。




■スザク
そもそもお葬式のシーンで私があまり空気読めよと思わなかったのは、
なんかわざとそう思うように仕向けられてる気がしてたというのもあります。
私も11話までは綺麗ごとばかり吐くスザクが人間ぽくなくて、
なんか気持ち悪いなーとおもってましたが、あの精神崩壊描写を見て、
過去に何かあったからああなったんだと思うようになりました。


ゼロをあんなに憎むのも、持って行き様のない感情をぶつけている様に思えます。
ゼロのやり方を批判するだけ批判して、特に具体策も挙げずに、
ブリタニアの内部から改革していくことに固執するスザク。
ブリタニアの内部からの改革にこだわっているのは、
過去に日本を捨ててブリタニアを選んだ自分を正当化したいからなんじゃないかなぁ。
選ぶ過程で父親を見殺し、あるいは直接手をかけたからこそよけいにこだわっているというか。
なんにせよブリタニアを選んだことを否定したら
自分が過去にやったことを間違いだと認めなければならないから、否定せざるを得ないんではないかと。
でも薄々ブリタニア(軍)のやり方にも疑問を抱いていて、
ジレンマがあるからこそ、わかりやすく憎めるゼロにあたっている様に思いました。


今回は崩壊しなかったけど、精神崩壊フラグは着々と積み上げられていると思うので、
彼の精神崩壊がいつくるのかと楽しみでしょうがないです。
11話以上のものを期待!




■その他
・C.C.、ポイントたまったんだね。こてんと横になってるの可愛いなー。
・先週はニーナで今週はルルーシュと、濃密な展開に毎回サービスを入れるのはすごい。
・やんわりと怖いセシルさんいいなぁ。ロイドさんとの絡みも可笑しい。
・ヴィレッタが意外にも野心家でびっくり。てっきりオレンジ卿にべたぼれてるのかと思ってました。
・主義者なのかと思ってたら根っからのマスコミ屋だったディートハルトさんに爆笑。予告の時からおかしかったけど、声付きでみるとカオスっぷりが増しますねー。
・ゼロのやられっぷりがすごすぎて、あれは笑うところなのか?ロボットアニメってほとんど初めてだから主人公の強さの基準がいまいちわかりません。
・シャーリー見ちゃった…。今回の引きは絶妙すぎて憎たらしいと思います!

*1:それが本当に一番の願いなのかどうかはともかく